健康診断のすすめ

 最近は、ペットの生活環境の改善、獣医療技術の進歩、何といってもご家族の意識の向上などにより、平均寿命が年々伸びているように思えます。

 これに伴い老齢疾患が増加しています。現在、ペットの死亡原因の主なものは、心不全・腎不全・内分泌疾患・肝不全・癌で大半を占めます。(このことは決して悲しむべき限りではありません。それは、一昔前と違い、交通事故や、伝染病・フィラリア症で生涯を終えていない、という社会となって、皆さんが本当に大事に育てられている事を意味していると考えています。) 

 この現在における死亡原因は、先天的なものと後天的なものがありますが、後天的なものとして栄養バランス異常・過剰な肥満などのいわゆる生活習慣が引き金になっていることもあります。

 ペットはご家族からの「完全な受動」で、自分で健康を管理し、食事を選ぶ、という事が出来ません。したがって、家族の一員であるペットをこれらの病気から守るには、日々からの観察をチェックが重要です。特に体重を常日頃から測定しましょう、意図していないのに体重が減っていれば病気と思ってください。

 しかし、体の内部で徐々に進行する病気には、外見だけで単純に判断できません。したがって、病気の発生を監視するには、人間ドックかそれ以上の各種の臨床検査が大切と考えます。



<血液検査>
 少量の血液を採り、血液の各成分を検査することによって、全身の健康状態が把握できます。赤血球数・ヘモグロビン・ヘマトクリット・白血球数・総タンパク質量・血小板数など、10項目にわたって検査します。
 この検査では、炎症はないか、タンパク量異常はないか、肝臓病による黄疸はないか、などを評価します


<血液生化学検査>
 血液生化学検査は、血清を材料に、体の各臓器を一括して調べるものです。栄養タンパク・肝臓・腎臓・血糖・副腎(犬)・甲状腺(猫)・脂質・電解質などについて、10項目以上の検査をします


<尿検査>
 尿検査は全身状態をよく反映するもので、健康診断の基本になります。たとえば尿比重の評価は腎臓病の早期発見に重要になります。
 尿検査では、尿pH・尿タンパク・尿糖・潜血・ケトン・ビリルビン・尿沈さ(尿中の赤血球数・白血球数・細胞・円柱・結晶)の7項目を検査し、場合によっては尿漏出タンパク量を測定します


<レントゲン検査>
 画像検査の代表格です。レントゲン検査では、胸部や腹部の内臓や、その周辺を映し出し、外観からでは分かりにくい大きな病巣を検出します。特に心臓病の初期診断には欠かせません。
 健康診断では通常のレントゲン撮影を行いますが、異常が見られた場合は造影検査(消化管バリウム造影検査や尿路造影検査)や超音波検査に進むことがあります


<超音波検査>
 画像検査の代表格です。超音波検査では、各臓器を超音波診断機で断層撮影し、レントゲン検査で判断できない内部構造(心臓・腎臓・肝臓・膵臓・膀胱・甲状腺・眼・胸水・腹水など)を把握します。


<心電図検査>
 心電図は、心臓の動きを電気的に記録するものです。特に不整脈を検出するもので、心臓聴診・レントゲン検査・超音波検査とで総合して心臓の状態を評価する一端となります。



 定期的な健康診断により病気をより早く見つけられれば、より早く治療が開始できます。より早く治療が開始されれば、治療の可能性が高まる、または病気の進行を遅らせることが可能となるでしょう。
 
 犬や猫は1年で人間の5年相当の歳をとります。健康診断は人と同じく任意ですが、6歳から、理想としては年2回をお勧めします。予防ワクチン診察の時やお電話でも、いつでもお問い合わせください。ペットの健康は私たちの願いです



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