ご存知ですか?「狂犬病」

 毎年、世界で約55000の人間が感染して死亡しているのが狂犬病です
 
 アジア地域(中国・フィリピン・インドなど)で約31000人、アフリカ地域で約24000人が1年間で毎年死亡しています

 10年間で55万人が感染死していることになります。(松戸市の人口は約50万人)

 狂犬病は人間のウイルス感染症で世界中にあります。もし世界約190か国に均等に狂犬病が分布しているとすれば、毎年1か国につき約280人くらいが死亡している事になり、これを日本に当てはめると毎年47の各都道府県で約6人が死亡している事になります

 なお、日本・グアム・フィジー・イギリス・オーストラリアなどには狂犬病が無いとされているのでこれらの地域では1年間での感染死者は0人です。

 しかし、世界での狂犬病による年間の死亡者数は、世界の仕組みにとって損失以外の何者でもない事で、狂犬病というものを認識されたく存じます


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 狂犬病とは狂犬病ウイルスによる人獣共通感染症です。発病した動物はヒトも含め100%死亡します。

 狂犬病は犬だけの感染症ではなく、人や犬を含めた全ての哺乳類の感染症であります。発病した人や動物の治療方法はありません。
 狂犬病は、おおよそ4000年前から存在しているのに、高度な医療が確立した現在も、まだ世界中で子供を中心として毎年55000人の感染死者を出しています。


 日本の厚生労働省大臣が指定する狂犬病清浄地域は(狂犬病が無い国のこと)、日本・イギリス・アイルランド・アイスランド・ノルウェー・スウェーデン・ハワイ・グアム・フィジー・オーストラリア・ニュージーランドだけです。
 南極を除く世界中に狂犬病が分布しています。

 過去には、1度は狂犬病が撲滅できたのに、後に狂犬病が常在化してしまった国もあり(最近では台湾)、天然痘のような撲滅できません。
 そのように陸地続きの国では、海に囲まれる日本とは様々に条件が異なるので、日本には多分分からないのでしょうが、狂犬病が世界的に散発し、死者を出しているのが現状であります。

 人における狂犬病の感染源は、アメリカではアライグマ、スカンク、キツネ、食虫コウモリなど、フランスなどヨーロッパではアカギツネなどの野生動物との接触が主である。東南アジアや中南米では、犬や吸血コウモリからの傷害であります

 日本では、1950年に狂犬病予防法の施行による飼い犬の登録と狂犬病ワクチン接種の義務化(当時は年2回の接種義務)と、徹底した野犬の駆除による結果、1956年の6頭の犬の発生を最後に、狂犬病の国内感染はありません。

 これ以降では、2006年にフィリピンで日本人2名が犬に咬まれて狂犬病で死亡しています
 その前は1970年にさかのぼり、ネパールで日本人1名が犬に咬まれて狂犬病で死亡しています。3例とも不幸な話ですが、国内での感染でなかったのがせめてもの救いかもしれません。

 世界保健機構(WHO)のガイドラインでは、伝染病の流行を防ぐには著効なワクチンの70%の接種率が必要としています。
 1950年から1956年までに、日本ではそれが行われたため今日では狂犬病が日本国内では撲滅できたと考えていいかもしれません。

 それに対し、2007年のある調査では飼い犬への狂犬病予防注射の接種率が70%を下回っているものがありました。
 過去には韓国のように狂犬病清浄国が狂犬病常在国になった例があること、報告によるが今の狂犬病予防注射の接種率では狂犬病発生時に感染が広がるということ可能性として犬をはじめ狂犬病に感染している動物がペットとして海外から日本へ持ち込まれ得ること、から、松戸市をはじめ日本の社会の狂犬病清浄がこれからも維持できるのか問題とされています。

 これらの対策法として、狂犬病予防法が定められています。
 この法律は、犬の飼い主、狂犬病予防員、保健所長、獣医師、市町村長、都道府県知事などへ義務を課し、狂犬病の発生を予防し、そのまん延を防止し、及びこれを撲滅することにより、公衆衛生の向上及び公共の福祉の増進を図ることを目的とするもので、総則から罰則までの28条から成っています。

 飼い主の皆様には、本法4条・5条によって飼い犬の登録と予防注射の2つを行う義務が定められています。
 登録は、松戸市・流山市では市役所に、柏市では保健所に生後90〜120日の間に行うこと、とされています。
 予防注射は、狂犬病集合注射会場で毎年4月に接種すること(動物病院で年中接種できます)、とされています

 本法では、狂犬病予防注射を意図的に未接種にしている違反者に、様々な罰則が設けられています。
 しかし、家族である犬くんを狂犬病から確実に守るために、必ず狂犬病ワクチンを1年に1度接種してあげてください。
 また、我々動物医療に従事する者は、狂犬病が感染・発症した人・牛・犬などの実際のフィルムで教育を受けているので、切に皆様には接種されたく思います



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