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犬くんに伝染病混合ワクチンを接種しましょう

犬の伝染病混合ワクチンについて ― 定期接種のおすすめ ―

 日頃より体重測定やワクチン、フィラリア・ノミ・マダニ予防など、健康管理をしながら犬くんとの毎日を楽しく過ごされていることと思います

 混合ワクチンの目的は、ウイルスや細菌による重い伝染病から犬くんを守ることです
 犬の伝染病の多くは有効な治療法がなく、命に関わることが知られています
 そのため、1年に1回の定期的な接種が推奨されています

 また、このワクチン接種の診察の際に、早期の病気が見つかることも多くあります
 健康チェックの一環としても、ぜひ毎年の接種をお勧めいたします

<混合ワクチンで予防できる主な病気>
  ① 犬パルボウイルス感染症
  ② 犬ジステンパー感染症
  ③ 犬伝染性肝炎(アデノウイルス1型)
  ④ 犬アデノウイルス2型感染症
  ⑤ 犬コロナウイルス感染症
  ⑥ 犬パラインフルエンザ感染症
  ⑦ レプトスピラ感染症
 これらはウイルスや細菌によって起こり、重篤な経過をたどります
 現在のワクチンは高い有効性と安全性が確認されています

<ワクチンの種類と選び方>
 通常は、7種(レプトスピラを含む)以上の混合ワクチンが適応となります
 生後2か月齢以下の子犬くん、過去にワクチン接種でアレルギー反応(いわゆるワクチンショック)があった犬くん
の場合には、6種以下のワクチンが適応となることがあります
 また、ワクチン反応が強かった犬くんについては、抗体価検査で免疫の有無を確認し、必要に応じて接種の是非を判断することもあります
既往症や過去の接種で気になる反応があった場合は、必ず受付でまたは診察室で獣医師にお伝えください

<定期接種の重要性>
 子犬期に接種したワクチンの免疫だけでは、生涯にわたる防御はできません
 犬くんを守り続けるためには、年1回の定期的な接種が必要です
 子犬くんにつきましては、生後6週齢から接種可能です
 成犬くんにつきましては、最後のワクチンから1年ごとの接種が推奨されています

<ワクチン接種時にできる健康チェック>
 ワクチンは体調の良いときを選んで接種してあげてください いつでもご予約いただけます
 接種時の身体検査で、体重・体型・毛艶などの変化や、中年齢(5歳以降)から起こる慢性疾患の早期発見にもつながることがあります

<接種後の注意点>
 免疫がしっかりとつくまでには約3週間かかります
 特に初めて接種する子犬くんは、担当医のアドバイスを参考にお過ごしください
 また、接種後には注射部位の痛み、発熱や倦怠感、まれなアレルギー反応が見られることがあります
 接種後30分ほどは、犬くんの様子を落ち着いて観察してあげてください